インプラント治療前に知っておくべき医院の選び方
1.専門医か?
専門医(認定医)とは・・・いろいろな学会でだしている、それぞれの学会の認定する認定医の事です。
大学に残れば6年で専門医になることができます。
専門医(認定医)だから安心?・・・とんでもないです!
実は、専門医でも10本以下のことも非常に多い。
インプラントの基本的な教育をひととおり受けました、という認識と思っていただければと思います
※専門医を持っていなくても沢山の症例をお持ちになっている先生も多いし、超有名な先生は持っていない方も非常に多い
2.インプラント治療数(年間本数など)
ルーティーンに行っている医院とは年間60本以上と言われています。
年間100本以上の医院はかなり少ないと言えるでしょう。
年間2.000本(167本/月)、あるいは5.000本(467本/月)本当?
⇒あり得ません!
沢山やっている先生でも簡単なケースばかりということも多い、数ばかりが全てでない
⇒⇒⇒1本でもやったことがある → 臨床歯科医師の40%
⇒⇒⇒ルーティーン → 16%
3.医院設備
1)CTがあるか
2)オペ室があるか
3)クラスBの滅菌器があるか
4)ガス滅菌器があるか
5)インプラント診断・解析ソフトを使用しているか
6)生体監視モニターがあるか、使用しているか
7)インプラント手術用のエンジンは2台あるか
8)酸素吸入器はあるか
9)注射が行える設備はあるか
10)静脈内鎮静法が行える設備があるか
11)緊急薬が常備されているか
12)AEDはあるか
13)救急病院との連携はとれているのか
4.インプラントだけしかやらない医院か?
専門医なので、インプラントしかやらない?これでは口腔内を総合的にとらえられて治療していないのでは?
✽咀嚼機能を回復させるためには、口腔をトータルで考えいかなければなりません。
✽歯のない欠損部だけを治せばいいというものではありません。
もちろん、欠損部以外問題ない方もおります。
インプラントしかしない医院の場合には、総合的にバランス良く治せないこともあります。
また、手術した医師が常駐していない場合や週に2~3回しか診療していない場合、どう緊急時に対応できるのでしょうか?(血が止まらない,晴れが引かない,痛みがとまらない など)
5.歯科医関連
インプラントの経験年数は?
インプラントの経験数は?
口腔外科手術経験は?
インプラントは外科手術です。
インプラント以外の手術にも習熟していなければなりません。
もちろん、補綴にも詳しく、歯周外科手術・歯周形成外科もできなくてはインプラントを長期間もたせることはできません。
全身管理できますか?
注射ができますか?
点滴注射ができますか?
緊急時に対応できますか?
無痛麻酔・無痛診療をしているか?
手術後の失敗・合併症が起こったら対応できる?
インプラントをやるのはやるけれど失敗した後の対応や処置ができるか?
- インプラントをしたが、グラグラ。骨が吸収し対応できない。
- サイナスリフト(上顎洞底拳上術)したが、失敗して蓄膿症をおこした。
合併症の対応が出来ないのに、サイナスリフトに手を出している。 - 上顎洞内にインプラントを落とした。(迷入)→ 対処できるのか?
- インプラント後にしびれ → 対処できるか?
- 全身疾患のある患者様の治療対応は?
インプラント治療は高齢者が多いため全身疾患への対応が出来る医師であること
- 心疾患
- 循環器疾患
- 脳血管障害
- 糖尿病
- 肝,腎疾患
- 骨粗鬆症
- ビスフォスフォネート服用患者様
- 呼吸器疾患
- 抗血栓療法を受けている患者様
- 甲状腺疾患
- 自己免疫疾患
- 他
6.歯科技工士関連
インプラント専門あるいはインプラントに精通した技工士さんと密接に連携がとれているか?
7.スタッフ(歯科衛生士)の教育が行き届いているか?
8.医院の立地
インプラント治療に関しては、あらゆる経験と専門性が求められていますので、 多少遠くてもインプラントに精通した先生を選ばれた方がいいでしょう。
9.その他(参考までに)
・大学病院について
大きな病院は不思議と安心感があるものですが・・・,その反面・・・
① 時間がかかりすぎる(1日がかり)
② インプラント以外の歯や歯肉のちりょうを行うのに、それぞれ違う科に回
③ 担当医が変わりやすい。
④ 研修医・若い先生が担当になることが多い。
⑤ 大学ではドクターが沢山いるため、中々患者が回ってこない。実は、かなり上の先生でも、インプラント経験が思った程多くない。
⑥ メンテナンスをしているかどうか不明
・メンテナンスに半日~1日かかる?