院長
2022-1-28
インプラント治療のリスクと医院の選び方について
インプラント治療のリスクと医院の選び方についてお話しします
インプラント治療のリスク
インプラント治療には、様々なリスクがあります。
日本顎顔面インプラント学会の調査報告によると、 全国的に多いトラブルは、上顎のインプラント治療では副鼻腔関連のトラブル つまり蓄膿症、インプラントが鼻に入ってしまった(インプラントの迷入)などが、4割近くあります。
下顎のインプラント治療では、神経損傷トラブルが3割近くあります。
このような大きいトラブル以外にも、腫れ,化膿,審美的障害,嚙み合わせ不良,歯肉の炎症、発音障害 等 多岐にわたります。
やってはいけないインプラント
- 無計画、無設計のインプラント,激安インプラントなどです。
- 激安インプラントの場合、利益がほとんどないに等しい価格で行っているため、治療計画や精密な分析・設計に時間をさくことが出来ません。
- また、使用しているインプラントメーカーが無名であったり、小さな会社、基礎研究・臨床データなどのエビデンスが無い,信頼性の低い メーカーだったりします。
- 小さなメーカーですと消滅する可能性があり、部品供給が途絶えます。将来的にインプラントが 使用できなくなることがあります。
- きちんと詳細な計画,コンピューターによる綿密な設計,ガイド手術を使った正確なインプラン手術が必須となります。
ガイド手術などを行わないフリーハンドでの手術では、正確な位置にインプラントを埋入出来ません。
インプラント手術を受ける医院の選び方
- 患者さんの話を良く聞いてもらえるか、真摯に対応してくれるか。
- 治療計画・設計に時間をさいているか、コンピューターガイド手術を使用しているか。
- インプラント手術件数が少ない医院に注意
どこの医院の看板やHPにもインプラントと書いてありますが、東京都歯科医師会の調査によると
1年間にインプラントを行った患者さんの数が0~10症例までの医院は73%です。
つまり、年間10症例以下しかインプラントをしていない医院は、約7割となります。
一方、51症例以上の医院は、たった9.5%となります。一般的にインプラント経験がまあまああると 言われているのは、年間50症例以上と言われていますので、約1割の医院ということになります。
・手術件数があまりにも多い医院にも注意
一概には言えませんが、あまりにも数が多い医院は、激安インプラントを使用しているか、チェーン展開していてグループ全体の数が書いてあり、多人数の医師の症例数であることです。
あまりにも患者さんが多いと治療の計画・設計に時間がさけません。