院長
2022-1-28
サージカルガイド手術とナビゲーション手術
サージカルガイド手術とナビゲーション手術 についてお話しします
サージカルガイド手術とは
患者さんの口腔内にラジオグラフィックガイドというインプラントのポジションを決める為の装置を入れてレントゲンCTを撮ります
このCTデータを使って、コンピューター上でインプラント手術の設計を行い、それに基づいてサージカルテンプレートという手術で使用する装置を作製します
それを口の中に入れて手術を行うことにより、パソコンで設計した通りの正確な手術が行えるという方法です
建築士は建物の設計を行い、その設計通りに基礎や柱の位置を正確に建て、その上物のビルなどを作っていきますが、それと同じように最終的な歯の位置を元にその土台であるインプラントの位置を正確に決める必要があります
それを行うのがサージカルガイド手術です
ナビゲーション手術とは
サージカルガイド手術と同じように、パソコンで設計したとおりに正確に手術する方法です
患者さんの顎の位置、ドリルの位置、ドリルする方向、深さを特殊なカメラで捉え、ディスプレイ上でナビゲーションされて正確に手術をする方法です。
X-ガイドという機器を使用します。
特徴としましては、サージカルテンプレートを作らなくてもいいのでスピーディーに手術の計画が進められます
サージカルテンプレートを固定するアンカーピンを口の中に打たなくても良いため、傷が少ないことです
また、奥歯のインプラントで便利な方法となります。
その理由は、サージカルガイドでの手術では通常より1㎝も長いドリルを使用しなければなりませんので口が大きく開けられない方では使用が困難となります。
その点、ナビゲーション手術では通常の短いドリルが使用できますので、口が大きく開けられなくても大丈夫です。