おざわクリニック
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おざわインプラントクリニックの取り組み、
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治療症例を紹介します。
スタッフ 2025-3-6

TCHとは?

東京都練馬区 江古田駅にあるおざわクリニック 歯科・口腔外科、インプラント、歯周病、耳鼻咽喉科です。

こんにちは。歯科衛生士の小林です。

少しずつ暖かくなり春めいてきましたね🌸🌷

さて、では本題に入ります!

歯が痛くて歯科に行ったけど「虫歯も歯周病もないので様子をみましょう」と言われた、入れ歯を何回も調整しているけど、調整してすぐは痛くなくなるが、またしばらくすると痛みがでる、新しく差し歯を入れたが、何度も噛み合わせを調整しているのにしっくりこないなどの体験をされたことはないですか?

実はこれ、TCHを持っている可能性が高いです。その癖のせいでなかなか症状が改善しない事が多いのです。
今回はTCHについてお話していきたいと思います😊

実は安静にして、唇を閉じているときでも上下の歯は接触していないのが正しいのです。およそ、1〜3mm隙間が空いています。(安静空隙)上下の歯を合わせるためには、咬筋と側頭筋という筋肉を使っています。絶えず歯を接触させる事は、その筋肉をずっと使い続けると言う事です🏋️‍♀️

そのため、TCHがあると、咬筋が発達したような顔貌になったりすることもあります。ですので、通常は筋肉を休ませるために歯は自然と離れているのが正解なのです🙆🏻

TCHと歯ぎしり・食いしばりの違いとは❓

歯ぎしりは、寝ている時に歯と歯をすり合わせるものになります。また、歯を噛みしめているだけの場合をくいしばりといいます。歯ぎしりが寝ている時に行っているものに対し、くいしばりは寝ているとき,また起きているときにも行っています‪💨

強いくいしばりを長くはできません。ご自身で、ぐっと噛んでみてください☝🏻おそらく続けられても2〜5分程度でしょう。あごに痛みを感じて、それ以上は無理ではないですか?一方、TCHは歯を弱く長く接触させることであり、くいしばりとは違うものになります❗️

TCHをもっており、その状態に慣れてしまっている人では、とても弱い力であるために本人も行っていることに気付ずかず、筋肉やあごの関節への弱い疲れを感じる程度であるため、比較的長時間にわたり行うことができます。長時間歯を接触させた結果として、あごが徐々に疲れて、痛みが出現した段階で初めて気付くことになります😳

どういう時に歯が接触するのが正解?

接触のタイミングは

  • 食事などで物を噛むとき(咀嚼時)
  • 物を飲み込むとき(嚥下時)
  • 喋っているとき(会話時)

に瞬間的に接触するのみで、接触時間1日平均約17分であるという報告があります。

しかし,顎関節症の患者さんでは17分以上歯を接触させたままでいる割合が高く、歯を接触させていること自体が癖になっているため、認識がありません💦

社会生活をしていく上での様々なストレス、勉強などでの集中、パソコンを使用した作業、スマートフォンの使用などで歯を接触する機会が増えます👨🏻‍💻

そして歯を接触させる状態が繰り返し継続していくと、歯を接触させること自体に脳が慣れて、接触していることが普通の状態になり、それに気付かなくなっていると考えられます💡

TCHがあることで、必要のない力があごの関節や筋肉への負担を増やし、色々な問題を引き起こす要因となる可能性があります。

TCHの見つけ方1

TCHは癖なので、なかなか気付くことができませんが、調べる方法があります。

  1. 椅子にすわる
  2. 背もたれから背中を離し、
    背筋を伸ばす
  3. この状態で軽く眼を閉じ、
    唇も閉じる

さて質問です。今、上下の歯はどうなっていますすか?どこかの歯で噛んでいる、歯と歯が接触しているところがありますか?それとも離れていますか?接触しているところがあるようであれば、TCHをもっている可能性が高いです💨

また今現在、歯が触れていなくても、ある特定のことをすると歯が触れ合うことに気付くかもしれません。
TCHがあるかもしれないと思って、ご自身の行動を注意深く観察してみると、「言われてから気がついたけど、歯が接触してるときがある」と患者さんから言われることも多いです❗️

TCHの見つけ方2

TCHを見つける方法としては、舌や頬にできるかみ合わせの痕を参考にします。

舌の側面にぼこぼこと歯の痕がついていたら、間違いなくTCHがある証拠になります。

歯ぎしりやくいしばりがある人では、歯の噛む面のすりへりや歯のつけ根のすりへり、上顎の正中部分や下の前歯の裏にできる骨隆起と呼ばれる歯を支えている骨の増殖もみられますが、TCHでは歯のすり減りが起こることは少ないです。

舌の位置

安静にしている時の舌の位置は上の前歯の裏側の根もとの部分の切歯乳頭という位置までにあり、歯と舌は接さないことがよしとされています。
舌と歯が接触していると、歯が舌によって前に押し出される舌癖があるとされます。

こういった舌癖は矯正を行う時に弊害となることがあります。TCHがある方は舌の脇の部分に歯の跡がつきます。それは、歯と歯が接触しているところに舌が触れるからです。歯と歯が接していない時に、舌に歯の跡がつかないことが正常です。うわあごと舌が接するように普段から心がけてみましょう。

骨隆起

歯ぎしりやくいしばり、TCHがあると、骨の隆起ができます。うわあごではちょうど真ん中あたりに、したあごには、舌の先端付近にできてしまいます。

徐々に大きくなりますので自分では気づきにくいですが、大きくなると舌感が悪くなります。

TCHの症状

TCHの症状は以下のようなものがあります。

  1. 顎関節症
  2. 歯周病の悪化
  3. 歯痛
  4. 顔面周囲筋のこり、肩こり、筋肉痛
  5. 舌痛症
  6. 噛み合わせの違和感
  7. 義歯の痛み

それぞれどういった経緯で起こるのかを次回のブログにて詳しく説明していきます💡

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