TCHのお話🦷続編✨
東京都練馬区 江古田駅にあるおざわクリニック 歯科・口腔外科、インプラント、歯周病、耳鼻咽喉科です。
こんにちは🌸歯科衛生士の小林です💁♀️
朝晩はまだ冷えますがだいぶ暖かくなってきましたね✨
皆さんはお花見しましたか?私は昨日新宿御苑でしてきました🌸🍡とてもキレイに咲いてましたよ😆
それでは本題に入ります❗️
1. 顎関節症
顎関節症は、大きく口を開けられない、口を開けるときにこめかみ付近が痛む、口を開ける時にカクカクと音がするといった症状のうちどれか1つでもあると診断されます💡
起きてしまう原因は様々ある、多因子疾患といわれています。つまりはっきりと原因はこれだといえない疾患です❗️
様々な因子がある中で、その人がもつ顎の耐久力を越えてしまうと、症状となって出現してしまいます。
TCHがあると、顎の筋肉や関節や靭帯を使い続けることになりますので、筋肉や関節の痛みが出やすくなります🏋️♂️
顎の痛みが朝ある方は寝ている間の歯ぎしり、夕方になると痛んだり顎が疲れている方はTCHがある可能性が高いです😵
2. 歯周病の悪化
歯周病とは、歯を支える骨が歯周病菌が原因で溶けてしまう病気のことです❗️日本人の約80%がこの疾患を持っています💦
歯周病の進行は、歯周病菌のかたまりである歯垢(プラーク)が原因でおこりますが、その他に促進させてしまう因子として、喫煙、糖尿病、ストレス、つめ物・かぶせ物の不適合、歯ならびなどがあります🦷🚭
その促進させてしまう因子としてTCHがあります。
歯周病になっている歯というのは、歯の周りの歯ぐきが炎症を起こし、歯肉が弱くなってきます💦
そのときに弱っている組織に力がかかると、その部分の炎症が大きくなったり、弱って緩んでいる組織がさらに緩んでしまい、歯がぐらぐらしているのが進行してしまうのです❗️
歯周病の治療を歯科医院で行っており、夜間マウスピースを装着するなどの対策をとっているのに、歯周病の状態が改善しない、もしくは進行してしまっている場合は、日中のクレンチング(くいしばり)やTCHがあると考えられます💡

3. 歯の痛み
時々むし歯や歯周病もないのに夕方くらいになると歯が痛いと訴える方がいらっしゃいます。
これはTCHがあるせいで、歯の感覚が過敏になっているということや、歯自体に力がかかりすぎていて、痛みを感じているということが考えられます。
このとき、冷たいものを飲食したときに、しみるといった知覚過敏の症状がでることもあります。
この痛みをとるために、神経をとってしまうのはオーバートリートメントです。なるべく神経は取らずに、TCHを意識することがとても大事になります💨

4. 顔面周囲筋のこり、肩こり、筋肉痛
お口の周りの筋肉が常に使われている状態になっているために、筋肉が疲労します。
そうすると、筋肉痛がおこり、頭痛であったり、肩こりが引き起こされます。肩こりだけでなく、お口の周りや首もこってきます😵

5. 舌痛症
舌がヒリヒリするような感じがあったり、舌が痛くて何をするにも集中できない、といったケースが舌痛症にあたります👅
精神的な疾患との関連もある場合もありますが、TCHがありますと、舌や頬の粘膜が緊張して、上下の歯に押し付けられているため、舌や頬に歯の痕がつきやすくなり、表面が歯と擦れることで症状が出てしまう方もいます❗️
また、頻繁に舌や頬に口内炎ができるケースでも、TCHを意識することが大切です☺️💡

6. かみ合わせの違和感
「かみ合わせに違和感がある」「噛む場所が分からない」など、かみ合わせの異常を訴える方がいます💦
歯科医院でかぶせ物をかぶせたばかりの患者様では、かみ合わせの良くない部分を調整することで治りますが、治療終了して数ヶ月以上経っていて、特にかみ合わせに問題がなさそうな方もいます。
こういった場合、心因性の問題がある場合や、TCHがある場合のパターンが考えられます。心因性の場合は歯科では治療ができないため、心療内科での治療が妥当になります。
TCHがある場合だと、歯が接触するため、歯のまわりの歯根膜が過敏になっています。そのため、すこしの噛み合わせの誤差や、本来許容できるものでも、違和感として感じやすくなってしまいます。TCHを意識することで、歯根膜の状態を戻していきます。

7. 入れ歯の痛み
入れ歯を作ると、最初は入れ歯が当たっているところが痛みがでてきますが、通常であれば数回か当たっている部分の入れ歯の調整を行いますと痛みがとれて噛めるようになります。しかし、当たっている部分を何度も調整しても痛みがとれない患者様がいらっしゃいます。
このような方は、入れ歯を入れて時間が経ってくると、疲れてくると仰ります。この場合の入れ歯の痛みは、TCHが関連している可能性が高いです。歯がなくてもTCHがあるのかという疑問がでてきますよね😲
総入れ歯でも入れ歯同士でTCHを行ってしまえるのです❗️
もともと歯があるときにTCHがあったのが、入れ歯を入れてきちんとしたかみ合わせができたことで、またTCHがもどってきてしまうのがこの癖の悪いところです。

いつTCHをするの?
TCHは何かに集中したり、パソコンなどをみながら作業しているときに行っている可能性が高いです💻
仕事でずっとパソコンを使用したり、精密な作業を行っているとき、読書やスマホを見るために下を向いているときに多いと言われています❗️📖

TCHの治療法
TCHは無意識下で行うため、自分ではなかなか気付けないことが多いです😰
ですので、その可能性がある場合は歯科医師などから、指摘されて自分で行動を追ってみて初めて気づくことが多いです💡
では気づいたらどうすればいいでしょうか?
無意識下で、癖なのでなかなかやめてと言われてもすぐにはやめられないですよね。
何か自分に気づかせるものによってTCHを行っていることやめさせることが良いでしょう👆
その方法としては次の2つで行っていきましょう✨
ポストイット法
小さくても良いのですが、よく自分が作業をしているパソコンや机に「歯を離す」「力を抜く」などと書いて貼っておきます。なるべく多くの場所に貼って気づかせることが大切ですので、みやすい所でいろんな場所に10カ所以上貼っておくと良いでしょう。
少ないと気づけないので、改善が難しくなります。
そして、実際そのポストイットを見たときに歯が接触していたら、どのようなときにTCHをしているのか、そのシチュエーションが分かりますね💻📖

タイマー法
タイマー法は、ランダムにタイマーをかけます⌛️
3分、5分、10分など何分でも構いませんが細かいほうが良いでしょう。それをランダムに何回も行います。
タイマーが鳴ったときに歯が接触していないかをみていきましょう💡
タイマーはスマホのアラームでもよいです📱バイブレーションのみでもOKです🙆♀️

歯が接触していたら?
上記2つの方法で実際に歯が接触しているタイミングがあったら、すぐに歯を離します🦷
そして大きく深呼吸をします。肩を大きくあげて、鼻から息を吸い込み、口から息を吐きながら脱力します。大きくオーバー目に行うことがポイントです。
自然な状態でいると人間の歯は2〜3㎜離れます👄
ポストイットやタイマーが鳴ったときに歯が接触していたら毎度こちらを繰り返し行います。
猫背になっているようなら背筋を正すことも行えるとなお良いでしょう🐱
スマホやパソコンをすることが日常的に多い時代になっているので、皆さんも意識して生活していきましょうね⭐️