スタッフ
2016-7-7
口腔インプラント学会
歯科医師の羽鳥です。
先週の日曜日は口腔インプラント学会の地方会で盛岡に行ってきました。
いつもお世話になっている慶應大学病院耳鼻咽喉科准教授の國弘先生の講演がありました。
上顎の奥歯部分の骨が非常に薄い(5mm以下)場合、インプラントを行う場合には骨造成が必要となります。上顎骨の上(目の下・鼻の横の領域)には上顎洞(副鼻腔)と呼ばれる空洞があり、この上顎洞底を口腔側から持ち上げて移植骨や骨補填材を入れることで骨の厚みを増やします。この手術方法をサイナスリフトと言います。
サイナスリフトを行うと、長いインプラントを選択でき長期予後も良好のケースが多いです。しかし、一方で上顎洞を突き破ってしまい副鼻腔炎が生じたり、インプラントが上顎洞内に落ちたりするトラブルもあり、実際におざわ歯科医院にも他院でこのようなトラブルを生じた患者様が来院されております。
耳鼻咽喉科の國弘先生はこうしたインプラントの現状に対し、多くのインプラント関連学会やセミナー等で副鼻腔の解剖や機能など、上顎インプラント治療に必要な知識を口演されております。今日の口演でも、内視鏡の画像をたくさん供覧させていただき大変勉強になりました。
おざわ歯科医院のでも、院長と國弘先生の対談があります。ご興味のある方は是非ご覧ください。私も患者さんにとって、インプラントが安全で快適なものとなるよう日々勉強していきます。